初の地元ビッグで奮闘している小森貴大 ~福井競輪場~

12年越しの想いを今シリーズにぶつけている
9月13日に福井競輪場で行われた第41回共同通信社杯のシリーズ2日目の10レースに登場した小森貴大(福井・111期)は初連係となった後輩の寺崎浩平の番手から抜け出して2着に入線。松井宏佑に交わされてしまったが、寺崎とともに準決勝進出を決めた。
「前回福井で行われた共同杯は2013年だったと思うんですけど。その当時、まだ自分は野球選手をしていたんですけど、ゲストで呼ばれて野原(哲也)さんとトークショーをさせてもらいました。あれから12年、こうやって自分がその時と同じ大会に出られているっていうのは感慨深いものがありますね」
当時、福井ミラクルエレファンツの投手として活躍した小森貴大。「野球チームのトレーナーが市田(佳寿浩)さんを見ていたので、その縁もあって選手を目指しました」と市田佳寿浩を師事して、競輪選手として2017年7月19にデビュー。一時は低迷期もあったが、なんとか復調を果たして再び存在感をアピール。推薦枠で地元ビッグ出場の権利をつかみとった。
二次予選は初連係となった寺崎浩平の番手回り。「寺崎君は初日のまくりが10秒4だったんで、離れないように追走することだけ考えていました」と駆け出しに神経を集中させていた。
「僕に余裕と技術があればワンツーだったと思うので。あれだけ頑張ってくれて1着を取れなかったことも、ツースリーになってしまったことも反省です」とレース後は課題をかかげた。
勝負の準決勝は福永大智、脇本雄太の後ろで近畿3番手回り。これ以上ないチャンスをつかもうともう一度、気を引き締める。
「今年の年頭に脇本さん、寺崎君の後ろを回るのに相応しい選手になれるように頑張ってきたんで。こうやって地元ビッグでそれが叶っているんで、結果を出せるように頑張ります」
ビッグレースで準決勝進出は初めての小森ではあるが、千載一遇のチャンスを生かして決勝進出を目指す。
2025年9月13日 19時30分
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選手詳細データ
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小森貴大 選手福井・111期