山本健也が優勝候補を差し切る ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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山本健也
巧者ぶりを発揮
デキは良好

 12月24日(土)にTIPSTAR DOME CHIBAで「PIST6 Championship 2022-23」フォースクォーター ラウンド4の一次予選が行われた。5Rには優勝候補の一角を担う齋木翔多が出走して人気を集めたが、地元の山本健也が渾身差しを決めて波乱を演出した。
 
 レースは残り3周半で齋木が進出を開始して、ペーサーが退避するとインを切った。1コースだった山本は番手に飛び付き絶好のポジションをキープ。その後は後続の仕掛けはなく、齋木がどんどんと踏み上げて一本棒のまま残り1周を迎える。山本は最後の直線で車を外に持ち出すと、ゴール寸前で齋木を捕らえた。
 
 競輪では前場所の松戸F2で優勝を果たしており、良い流れのまま今シリーズに臨んでいた。
 「決勝のメンバーが出た時に坂木田(雄介)さんと自分達は厳しそうですね。と話していたけど、蓋を開けてみたらまさかの坂木田さんが凄いやる気のあるレースをしてくれて、そのおかげで優勝できた。自分自身の調子はいいけど、あんまり目立ちたくないし今回はこっそり勝ち上がれるようにしたい」
 
 レースではその作戦もむなしく、優勝候補の齋木を差し切るという金星を挙げた。
 「目立たたないつもりだったから、勝ってしまって作戦ミス(笑)。従兄弟の兄さんの家族が来ていたのがわかったから、いいところを見せようと車を外に持ち出したら差せた。今までもPIST6で齋木を抜けた記憶はないし、まさか抜けるとは思っていなかった。あんまり大きな声では言えないですけど、やっぱり調子はいいみたいです」と冗談を交えつつ、確かな手応えを感じていた。

 PIST6では勝ち星こそ少ないが、過去には表彰台りも果たしたことがある実力者。レース運びの巧さを生かして、2次予選でも連勝を狙う。

髙野航記者

2022年12月24日 16時02分

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