力の底上げをはかる池邉聖 ~取手競輪場~

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池邉聖
力の底上げが課題も6連続優参中と状態は好調時に戻りつつある
今はVより内容のあるレースを

 取手競輪場では明日の12日からチャレンジ戦の7レース制でのモーニング開催が始まる。ここでは状態を取り戻して、現在6連続で決勝に進出している池邉聖(神奈川・123期)を取り上げたい。

 池邉は昨年の8月富山準決で落車。そこまで順風満帆で来ていたようだったが、歯車が狂ってしまった。「右のふくらはぎが、ゆがんでしまって。1ヵ月休んで状態を戻すのに5、6場所かかりました」。

 池邉の練習は少し独特かも知れない。師匠は小原太樹(神奈川・95期)で、そのグループで練習するのが普通だと思っていたが、池邉の場合は違う。
「一人で練習しています。練習していたけど周りが強すぎて体調を崩してしまった。だから一人でワットバイクで練習しているが、その練習が合っています。周りの人たちと練習するのは今はマイナスだけど、そのうちに変わるかもしれません」とあくまで自分に合った方法を試したもので、今後はグループで練習をしたり自分に合った最適な方法を探るのではないか。

 来期はA級2班に昇班するようで「焦りは大きいです」と不安な一面をのぞかせる。「上で戦えるかどうか。でも最近は安定はしているし、納得までとはいかないけど構えたりしないで行けている」と話した。よく考えると池邉は意外なことにまだVがない。「今はVより競走内容。小さいレースをする(結果を気にする)より内容のあるレースを。力の底上げをします」。着々と力を付けて成長する池邉に期待したい。

木村貴宏記者

2024年3月11日 17時44分

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