ナンバーワン尾野翔一が2班へ特別昇班 ~函館競輪場~

9月10日に開催最終日が行われた函館FIIナイターの第9レース・チャレンジ決勝に出走した尾野翔一(福岡・127期)が、2コーナー6番手まくりで後続を突き放して優勝を飾った。この優勝で尾野は、7月佐世保FIIミッドナイト、松戸FIIモーニングに続き3場所連続での完全優勝を達成し9月11日付けでA級2班への特別昇班を達成した。
決勝は尾野、川西康彦(徳島・127期)、邊見祐太(新潟・119期)にそれぞれラインができ、勝俣亮(神奈川・82期)が単騎という細切れ戦。切って、切っての流れで、尾野は正攻法の位置から6番手まで下げて、どっしりまくりに構える。先手を奪った邊見が飛ばしてタテ長の一本棒の隊形から、詰めた川西が3番手先まくりに出ると、追って尾野も仕掛ける。合わせて5番手から勝俣もまくったため、大外を踏まされた尾野は前までが遠くなったが、構わず加速していって直線半ばで川西を捕らえて抜け出した。
「(かなり後方に置かれる展開になったが)届くとは思ってました。まあ、バンクレコードを出して優勝するか、バンクレコード出ずに優勝するかの二択でした。(3日間通して)函館は涼しいし走りやすいし好きだなと思いました。次回はA級2班として走るので、このまま連勝を伸ばして一気にS級まで行きたいと思います」
早期卒業生で現S級の市田龍生都(福井)を除き、127期2人目の特別昇班者となった尾野は在所ナンバーワンでナショナルチームの強化指定Bにも所属。競技と併行しての活動で、全日本選手権があった8月は特別昇班にはノーカウントのルーキーシリーズプラスの1本しか走らなかったため、丸山留依(静岡)には先を越されたが、同じくチャレンジは負けなしで卒業となった。チャレンジでは勝ち上がりはラインで決めることを至上命題に後ろが付きやすいソフトな踏み上げに徹し、決勝は一転してバンクレコード更新を狙うような一気攻撃とメリハリを付けた走りを見せてきたが、1・2班戦ではどういう競走で強さを見せてくれるか興味は尽きない。
2025年9月11日 14時50分
-
選手詳細データ
-
尾野翔一 選手福岡・127期