伏兵が強敵撃破 ~小田原競輪場~

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吉武信太朗
前回高知で失格した悔しさを晴らした
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吉田茂生
久しぶりの記念参戦で白星スタート
吉武信太朗、吉田茂生が会心の勝利

 小田原競輪開設71周年記念「北条早雲杯争奪戦(G3)」が8月27日に開幕した。厳しい暑さの中、33バンクを舞台にスピードレースが展開された。予選1の8個レースは人気サイドの決着が多かったが、そのなかで吉武信太朗(愛媛・107期)、吉田茂生(岐阜・98期)の2人が本命選手を破るヒットを飛ばした。

 吉武信太朗は3レースで人気の高橋晋也(福島・115期)の先行を6番手からのロングまくりで粉砕。高配当を演出した。
 「(6番手になって)正直、終わったと思いました。詰まった勢いで行けるところまでと思って踏んだんですが、意外と前まで行けました。この開催の次は共同杯を走れるので、同じ33(バンク)のここでいい走りをして繋げられたらと思っています。1着が取れてポイントも少し余裕があるので、2日目は積極的に行きたいですね」
 ビッグ初出場が目前に迫り、モチベーションが高まっている。2日目は積極策でファンにアピールする。

 5レースは吉田茂生が堂々の逃げ切り勝ち。前団がもつれたところを逃さず仕掛けて別線完封。圧倒的な人気を集めた渡邉雄太(静岡・105期)を不発に追いやった。
 「久しぶりのレースで緊張はしましたけど、出る時もペースに入れて、終始、落ち着いて行けました。最後は交わされたかと思ったんですが、踏ん張れました。(7月)富山でいい感じだったので、同じ33(バンク)でそのイメージを持って走りました。2日目も組み立てをしっかりして頑張ります」
 G3参戦は2月小倉以来で半年ぶり。久しぶりの大舞台で存在感を示した。初日を勝っても油断はできない。集中力を高めて2日目の戦いに臨む。2日目はオール予選2。準決勝進出を巡って激しいポイント争いが繰り広げられる。

笠原裕明記者

2020年8月27日 19時05分

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