混戦模様の21年開幕戦 ~豊橋ミッドナイト~

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松山桂輔
地元でVスタートを切りたい
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中村泰輔
軌道に乗り新年は飛躍が期待される

 1月4日からの豊橋ミッドナイトは、脚力伯仲の混戦。降級の選手と、売り出し中の若手の力の比較は難しいが、地の利も勝って松山桂輔、上田裕和、表大暁らの中部勢を重視する。一昨年から落車が続いて鳴かず飛ばずになってしまった松山だが、6年ぶりのA級では格の違いを示すか。久々に最後は自力を出してスカッと勝ちたい。上田も怪我の影響で降級となったが、S級でも堅実味が光っていた選手だ。松山が後手を踏まなければ突っ込める。
 10月に特班してきた新鋭・坂本紘規と、S降りの引地正人の北勢からも狙える。坂本はここまでの1・2班戦4場所の全レースで最終バックを取っている。ここも走りに迷いはなく、呼吸を合わせていければ引地にとっては絶好のV機となりそう。
 長井妙樹、川口満宏の東京勢も一矢報いたい。自力自在に立ち回る長井の組み立てがハマれば、S級でもしぶとく着をまとめていた川口が台頭する場面も。
 近畿勢は清水剛志が怪我明けで、古賀勝大が軸になるか。

 15年前期のA級時には圧倒的な強さを発揮して、特進でS級へ復帰を果たした松山。コンスタントに1着を取り、FI戦ではしばしば決勝に乗っていたが、19年から落車が相次いで成績が急降下。今期から再びA級で巻き返しの機会をうかがう。降級直前は結果こそ出なかったが、以前の感覚を戻すべく自分で動くレースを多用していた。その成果を発揮して、スタートダッシュを決めたい。

 チャレンジは、引き続き117期勢を軸にしたV争い。藤田周磨、林敬宏、枠元一葵、中村泰輔と好メンバーがそろったが、ようやく軌道に乗ってきた中村に注目したい。「ちょっとずつレースに慣れてきました。脚質はダッシュタイプ。前を取って、あとは流れでっていうレースが多いです。まだ優勝がないので、そろそろ優勝したいです」。すでにV経験のある藤田、枠元の壁は高いが、体格を生かした一気攻撃が決まれば面白い。

権田浩一記者

2021年1月3日 23時47分

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