地元中部勢に期待も混戦模様 ~松阪ミッドナイト~

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中川勝貴
格上の意地を見せるか
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倉田紘希
地元でV奪取だ!!

 激戦模様も中部勢に期待したい。横関裕樹は、S級だった昨年後期には2度、11着で決勝進出もあった格上の存在。降級してここまで2場所走って優勝はしていないが、ソツなく優参していてまずまずのスタート。一昨年のA級時には6度の優勝を飾った実力はダテではない。十八番の豪快なまくりで決着を付ける。同じく降級後は順調な地元の上田裕和にも注目したい。前回も連係して準決でワンツーを決めた横関の存在は頼もしいし、新鋭・下井竜が勝ち上がってくれば地元コンビでタッグを組んで優勝を狙うこととなりそう。下井は先行基本のレースでどんどん力を付けているので、走り慣れたホームバンクで台風の目となるかも。
 1月岐阜で優勝した中川勝貴は、昨年後期のS級では8勝をマークして、前期の競走得点は断トツの103点強。追い込み選手に転向したといっても、目標不在なら自力自在の立ち回りでV争いに必ず加わってくる。同タイプの白上翔は福井支部所属だけに、中川に前を託す手か。突っ張り先行上等の古賀勝大が優参なら近畿勢を中心視してもいいほどだ。
 1年で降級となったが、S級終盤には先行して本来の粘り腰を発揮していた藤原俊太郎が実質的に降級初戦となった1月久留米をVと機動力を改めてアピール。堅実な連佛康浩の岡山コンビも軽視はできない。こちらも田上晃也が勝ち上がれば、出方が変わってきそう。

 スジの機動型が手薄なので狙いを下げたが、前期S級では連対ラッシュでブレークした中川はやはり有力なV候補だ。自在な組み立てから追い込み選手に功を奏して、10月松戸GIIIでは12着で準決に進出するなど大いに評価を高めた。降級初戦も井坂泰の番手で盤石の態勢から余裕のV奪取とさすがの貫禄を示した。“自分にはこっち(追い込み)の方が合っている”と自身も手応えをつかんでいるが、“練習は自力でやっていた頃と変えていないし、目標がいないときは自分でやる”。ここは初日の特選から目標不在となることが想定されるが、冷静な立ち回りからの突き抜けが見られるか。

 小浦凪、倉田紘希。中部地区の117期勢がV争いをリードしよう。注目は当所ホームの倉田だ。本格デビューから2カ月は予選敗退が続き、“クビも覚悟した”という厳しいスタートだったのが信じられない現状。暮れの12月武雄ミッドナイトを優勝すると、今年の2走も1月京王閣、四日市をともに112着で成長を感じさせる。「力を出し切りさえすれば、自分のレースをできると分かりました。デビューした年のラストランを優勝で締めくくれて素直に嬉しかったです。(武雄は)自分が頑張るだけと思っていましたが、まさか優勝できるとは。グループの先輩方と色々考えて練習してきた成果だと思うので、同地区の先輩のお陰ですね」。地脚を生かした先行基本の積極策が売り。迷わず逃げてパワーを発揮するか。
 「逃げの決まり手も増えてきたし戦法の幅が広がった」と自信を深めている小浦は同地区でも一番の強敵となりそう。さらに一発がある松本一志や、新人に見劣りしない機動力を持ち、駆け引きの巧さでは新人の上を行く吉成晃一、井上将志の両者ら曲者がそろうが、勝って勢いを加速させてい

権田浩一記者

2021年2月2日 13時13分

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