小林令が鋭脚発揮 ~名古屋ミッドナイト~

photo-25890
小林令
好目標を得てVへ一直線だ
photo-25891
林敬宏
ライバル対決を制し地元Vへ

 武田亮、小林令の関東コンビがV戦線をリードする。7月から級に上がる武田は東京期待の大型先行。ここもレースを支配するのは必至で、番手を回る小林には絶好のチャンス到来だ。前期S級でも決勝に乗っていた小林は、3月川崎を完全Vなど格上らしい存在感を発揮している。武田を徹底ガードから抜け出す。
 ラインの援軍が手薄だが、売り出し中の小笠原光は強敵。

 厳しい捌きで売り出してきた代償として、ラフプレーによる失格を連発し、19年前期に続きA級降格となってしまった小林。この反省もあってA級では捌きを封印してタテ脚で勝負することを決意した。その表れが3月伊東212着の走りだ。特選で矢口大を叩いて先行し2着に粘って驚かせると、準決は堂々の逃げ切り。決勝も後方からまくり上げて2着に入ってみせた。さらに続く同月川崎も準決は逃げ切り勝ち。「今期は今期は自力でやります。まだタテ脚が足りなくて、レース運びでごまかしている部分もあるけど」。だが、ここは関東きっての機動型である武田亮と同乗が叶いそう。脚には余裕があるだけに番手でしっかりやるべきことをやって、有利に抜け出す可能性が高い。

 チャレンジ戦は、林敬宏、小浦凪、梁島邦友の117期機動型対決。やはり地の利もある林がVの最有力候補だろう。前走の3月松山ミッドナイトでは今年3度目の完全V。1月松阪ミッドナイトを制してから決勝で勝ち切れないレースが続いて“ちょっと停滞してますね”と話していただけに、これで流れが変わってきそう。逃げて潰れてを繰り返して決勝進出すら遠かったデビュー直後以来の地元ホーム戦。「師匠(山内卓也)と同じ舞台で走れるようになるためにも、今は力を付ける時期だと思っていますが、力が付いてきたという手応えはあります。何が何でも先行という感じではなくて、行ける所から仕掛けてバックが取れてるという感じです。優勝を意識し過ぎず、力を出し切る競走がしたい」。持ち味のダッシュを生かした仕掛けでライバルとの争いを制する。

権田浩一記者

2021年4月6日 21時36分

開催情報

ページトップへ