地元の坂本貴史が意地を見せる ~青森競輪場~

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坂本貴史
地元唯一の砦として決勝戦に臨む
7度目の挑戦にして初めてたどり着いた舞台

 9月26日(日)に青森競輪開設71周年みちのく記念競輪『善知鳥杯争奪戦』の決勝が行われる。連日、スピード光る深谷知広(静岡・96期)が人気を集めそうだが、坂本貴史(青森・94期)からも目が離せない。準決勝では後輩の気持ちに応えて初めて地元記念決勝の舞台に辿り着いた。日増しに気配は上向きで阿部拓真(宮城・107期)に前を託して意地を見せる。
 「地元記念の決勝に初めて乗れました。(19年の地元記念準決勝で新山)響平の番手でも乗れなかったので、自分は持っていないんじゃないかって。もう乗れないかもしれないと思っていたんですけどね。後輩の気持ちが嬉しかったです。いい後輩に恵まれました。嵯峨君のカカリも良かったので、自分に守澤(太志)さんや(佐藤)慎太郎さんみたいにヨコができれば止められたんでしょうけど、技術不足というか、止めることができなかったので。あそこまで頑張ってもらったので、もう行くしかないって感じで出させてもらいました。後輩がその選択(先行)をしてくれたことには本当に感謝しています。でも決勝に上がって『やったー』じゃない。後輩の気持ちをつないで決勝に乗るだけで満足するわけにはいかないので。頑張りを無駄にしなかったかは明日の結果が全てだと思っている。相手は強いですけど、挑戦者のつもりで最後まであきらめずに戦いたい。拓真君の番手は過去に2回あります。(19年の)松阪(記念最終日)で頑張ってもらって1着でした」

 2008年にデビュー。14年目にしてようやく訪れた地元記念優勝のチャンスを逃すわけにはいかないだろう。北日本ラインの結束力を示して別線に立ち向かう。

細川和輝記者

2021年9月25日 18時45分

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