開設74周年記念『和歌山グランプリ』が開幕 ~和歌山競輪場~

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古性優作
昨年以上の結果を求めていく古性優作
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〝競輪〟一本に絞り結果を求める寺崎浩平
近畿の層をより厚くしていくために

 1月11日(木)から和歌山競輪場を舞台に開設74周年記念『和歌山グランプリ』が幕を開ける。S班は古性優作と佐藤慎太郎の2名が参戦。KEIRINグランプリ2023から中10日で行われるシリーズとなるが、早くも今年のグランプリを見据えた戦いは始まっている。
 古性優作(大阪・100期)は昨年のグランプリを振り返り、結果を出せなかった悔しさ、一番人気に推されながらも期待に応えられなかった悔しさを噛みしめる。
 「グランプリは力不足でしたね。脇本(雄太)さんが一番後ろから一番前まで凄い出力で仕掛けていってくれましたけど、サラ脚だった深谷さんのまくりも凄かった。止めたかったですけど、止められませんでしたね。初めてグランプリで一番人気になりましたし、評価していただいた中で応えられなかったのが悔しいですね。去年一年間、脇本さんの後ろで別世界、別次元を何度も見せてもらいましたし、その中で自分も成長することができて、進化してこれたと思うんですけど。今年はまた去年を超えていけるように。中四国地区の層の厚さがどんどん増していますし、関東地区も勢いのある若手がでてきている。近畿も負けてはいられないんで」

 初日特選は競輪祭の準決勝以来の連係となる寺崎浩平とのタッグ。3番手を地元の東口善朋が固める布陣で別線を迎え撃つ。
 「寺崎君は脇本さんとは違った強さがある。寺崎君の方が脇本さんよりトップスピードまで到達するまでの速度が絶対的に早くて、脇本さんはトップスピードの持続力が圧倒的に高い。寺崎君は脇本さんとタイプは違いますけど、今年の近畿にとっての〝キーマン〟は寺崎君だと思っているので。新年一発目からいい連係をしてつなげていけるように。自分も寺崎君から学ぶこともあると思いますし、自分も伝えていけることはあると思うので。一緒に強くなっていけるように頑張りたいですね」
  
 古性優作が惚れ込むダッシュ力を誇る寺崎浩平(福井・117期)は去年の競輪祭でナショナルチーム引退を発表。今年からは〝競輪〟一本に絞り結果を求めている。
 「どっちつかずなのは良くないと思ったので。ナショナルをやめて競輪で頑張っていこうと決めました。まだ記念も獲れていないですし、今年は獲れるように。去年はG1の準決勝まで行けたんですけど、決勝には乗れなかったのでまた決勝に乗れるようにしたいですね。ナショナルチームの時は長い距離を踏む練習はしなかったですし、今年は航続距離の面を改善していけるように。まだ福井に戻って練習環境は整ったとはいえないですけど、長い距離をモガく練習だったり、インターバルトレーニングをしたり〝競輪〟に対応していけるようにと思ってやっています」
 
 昨年のヤンググランプリは太田海也が優勝して、グランプリは松浦悠士が優勝と中四国地区は勢いはさらに加速している印象。中四国地区にはほかにもS班に返り咲き、年頭の大宮記念を制した清水裕友やスピード抜群の犬伏湧也と層の厚さはいまや全国屈指ではあるが、当然、近畿地区も黙っていない。古性優作が「来年は脇本さんたちとG1を総なめにします」とグランプリ直後に宣言しているが、寺崎浩平も二人の背中を追いかけながら存在感を高めていく。

細川和輝記者

2024年1月10日 16時52分

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