芦澤兄弟が地元記念を盛り上げる ~取手記念~

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芦澤大輔
強烈ブロックで別線を止め切る
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芦澤辰弘
決勝進出を目指して初日から奮闘だ
兄は新車、弟は新シューズを投入して手応えあり

 5月31日に取手競輪場を舞台に開設75周年記念『水戸黄門賞』が幕を開ける。日本選手権競輪を制してダービー王に輝いた地元のエース・吉田拓矢や、総大将の武田豊樹もいるが、芦澤兄弟も存在感を放つシリーズだ。地元記念初登場となる若手の木村皆斗や松崎広太らも参戦し、力を合わせて他地区を迎え撃つ。

 芦澤兄弟の兄・大輔(茨城・90期)は6レースに登場する。先日、電撃引退を表明した平原康多の話にも触れながら、熱い想いを語ってくれた。
 「今回は若手もいっぱいいますし、楽しみですね。若手が上がってこないと茨城の未来もないですから。みんなで頑張りたいですね。神山(雄一郎)さんや平原(康多)が作り上げてきた関東の〝競輪〟を続けていけるように。総大将の武田さんもまた上がってきていますから。自分もここから上がっていくところを(後輩たちに)見せていかないと。宇都宮記念の準決勝は武田さんに迷惑をかけてしまいましたし、あんなレースをしていては武田さんの前は回れない。この2走、この3走で挽回して(決勝で)自信を持って前を回れるように頑張りたいですね。ここを見据えて前回の京王閣で新車を投入して。最終日の感覚がここ最近の中で一番良かったので、今回それを出せれば」

 弟の辰弘(茨城・95期)は8レースにスタンバイ。初連係となる松崎広太に前を託して強敵撃破に挑む。
 「正直、今年は地元記念に呼ばれないだろうなって思っていました。でもこうやってアニキと一緒に呼んでもらえたので頑張らないと。自分は地元のS級1班の中で点数もないですし、初日から楽な戦いにはならないと思って覚悟してきました。でもここを突破しないことにはなにも始まらないので。前回の高松で新しいシューズに換えて感じは良かったんで。(吉田)拓矢や(吉澤)純平さんを参考にしてシューズのサンを浅めにしました。道中で脚がたまる感覚もありましたし、ここで結果を出せるように」

 今シリーズに参戦する地元選手は総勢10名。地元のトップバッターは4レースに登場する小畑勝広で、地元ファンの声援を力に変えて一人もかけることなく二次予選への切符を目指す。


細川和輝記者

2025年5月30日 17時32分

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