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2026年10月11日 19時20分

『第35回寬仁親王牌 世界選手権記念トーナメント』四国3車で結束し決勝に臨む ~弥彦競輪場~

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犬伏湧也
四国ラインの先頭を志願して攻め切る覚悟
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石原颯
犬伏の番手回りからG1初制覇を狙う

四国勢は犬伏湧也を先頭に強力布陣で決勝戦に挑む

 10月11日に弥彦競輪場で『第35回寬仁親王牌 世界選手権記念トーナメント』のシリーズ3日目が行われた。実力者がひしめいた準決勝はどこも激戦の連続で、S班5名が脱落する大波乱の結果に。注目の決勝戦はオールスター競輪でG1初制覇を達成した犬伏湧也が四国3車ラインの先頭を志願して別線攻略を目指す。

 準決勝11レースに登場した犬伏湧也は初日の特別選抜予選でも連係していた松本貴治とタッグ。打鐘手前の2コーナーから寺崎浩平が先行態勢へと入ったが、菊池岳仁が巻き返しを狙い隊列が短くなる。後方でタイミングを計っていた犬伏が強烈なスピードで前団をまとめてのみ込んだ。ゴール前は失速してしまい3着となったが、松本とともにしっかりと決勝進出を決めた。

 「しっかりと出し惜しみしない競走で、目標は(松本)貴治さんを決勝に乗せることでした。(展開は)ハイスピードになると思って、仕掛けどころを逃さずに先頭に立てれば、僕もチャンスがあると思っていました。貴治さんのおかげで前が取れた。菊池君の動きが踏んだり、やめたりで、どうするかと思っていたけど、古性さんのけん制を乗り越えてからは、あとは山崎さんがどこで来るかなと思っていました。めっちゃきつかったです」

 オールスター競輪でG1初制覇を達成した犬伏は「中四国を引っ張っていけるように」とタイトルホルダーとしての自覚が芽生え、ラインで決める意識は以前よりも高まっている。そしてすでにグランプリの出場権を得ている犬伏の本音としては、一緒にグランプリで戦う仲間が欲しいところだ。

 「一人でも多くグランプリに連れていきたいですし、いつも連係している貴治さんを決勝に連れていけば、チャンスが増える。その結果として、いい競走ができて良かった」

 松阪記念を感冒で欠場していた犬伏は状態面の不安を抱えつつ今シリーズに臨んでいたが、決勝戦を前に整ってきた。

 「状態は昨日(2日目)より良くなっている。やっと自分のスピードを出せているなって。準決勝でいいパフォーマンスが出せて良かったです。昨日がきついレースで脚(に刺激)が入ったのかなと思います」

 決勝戦は四国3車ラインの先頭を志願。強い気持ちで攻め切る覚悟を決めた。

 「石原(颯)君にはオールスターを獲らせてもらっている。石原君も自力でやりたいって言っていましたけど、僕が前でやります。石原君と松本(貴治)さんとは何度も連係してきていますし、しっかりと力を出し切って2人を連れていけるように」

 準決勝12レースに登場した石原颯は後方8番手の位置からS班の眞杉匠を力ずくでまくり切る。眞杉と石原の攻防戦を見極めていた郡司浩平にまくられたものの、3着にしぶとく粘り込み、オールスター競輪に続き2度目となるG1決勝の舞台にたどり着いた。

 「想定通りではあったんですけど、脇本勇希さんのところを通過するのに脚を使いながらだった。もっと楽に出られるのかと。眞杉さんも駆けていたけど、脇本勇希さんに見られていましたね。清水(裕友)さんと一緒に(決勝に)上がりたかったです。僕がゴール前で結構、タレてしまった。それで郡司さんとアベタクさん(阿部拓真)に来られた。郡司さんを合わせるくらい踏み直せれば」

 大事な決勝は強い気持ちで前回りを志願した犬伏の番手回り。優勝に近い位置でもあり、別線に狙われる可能性の高い位置でもあるが、覚悟を決めてレースに臨む。

 「本当は自力がよかったけど、(番手を回る)腹をくくりました。犬伏さんが一人でも多くグランプリに連れていきたいということだったので。(別線が犬伏の番手を狙いに)来られたら来られたでしょうがない。でも絶対に渡せない位置なんで頑張って守ります」

 犬伏の番手回りは今年2月の高松記念in小松島の決勝以来で2度目となる。当時、犬伏―石原と対戦した郡司浩平は犬伏のカマシに飛び付けず、石原が番手まくりで優勝している。今回の準決勝で寺崎浩平を叩き切った犬伏が自慢のスピードを生かして攻め切れば、石原にG1初制覇のチャンスが巡りそうだ。

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細川和輝記者

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