吉竹尚城は自信満々「優勝を狙えるデキ」 ~川崎競輪~

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吉竹尚城
準決もパワーを見せつける
別線のイン切りに冷静に対応

 川崎競輪ミッドナイトF2は、7月31日(木)に初日が行われた。3レースは、吉竹尚城(静岡・109期)が別線の頭脳プレーを力で粉砕して白星発進。確かな手応えをつかんだ。

 藤井將率いる中国勢との二分戦。内枠の吉竹が前を取り、あとは全て突っ張って東日本勢のゴール勝負…。そんな展開が見え見えだった。ただ、そうはさせまいと中国勢が意表を突く作戦に出た。藤井が赤板前に上昇して2番手で併走。吉竹が流していると、藤井マークの岩本純がイン切りを敢行した。吉竹は車を下げざるを得ず、主導権を握ったのは、大方の予想を裏切って中国勢になった。そんなイレギュラーな展開にも、吉竹は冷静だった。5番手で立て直すと、最終2コーナー過ぎからまくり一閃。中国勢の苦肉の策を粉砕した。

 「さすがにびっくりしました。勉強になったというか、いい経験になりました。ジカ競りに来たのかと思って緩めていたら、イン切りだったんで。でも、二分戦だし、落ち着けました。カマしに行ったら飛び付かれると思って、ワンテンポ見送って、まくりでいいなと。1着だったんで、良かったです」

 前検日から、「調子が良い」と景気の良い言葉が飛び出していたが、この一走で、それが確信に変わったようだ。

 「踏み出しが抜群に良かったです。もう、踏んだ瞬間に1着だなって思った。6月の静岡からフレームを変えて、その次の岸和田の最終日に、感覚もバチっとハマったんです。前回の佐世保は勝ち上がれなかったけど、内容はめちゃくちゃ良かった。今回も仕上がっている。優勝を狙えるデキだと思います」

 ムラこそあるが、ハマった時の強さは手が付けられない。今節の吉竹は、‘‘無双モード‘‘かもしれない。

熊谷洋祐記者

2025年8月1日 00時57分

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