阿部大樹が節目の通算300勝を飾る ~青森競輪場~

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阿部大樹
節目の勝利に笑顔だ
「今後は人の後ろでやっていきたい」

 青森競輪F1ナイター「JomonGP」が9月1日、開幕した。A級1、2班戦の初日特選5レースは阿部大樹(埼玉・94期)がまくりで快勝。デビュー通算300勝を達成した。

 節目の勝利は単騎のタテ脚勝負でつかみ取った。先手ラインを追走して4番手を確保した阿部は「(6番手の)佐山(寛明)さんが動かないと自分も動かないと決めていた。佐山さんが見えたので動いた感じです」とレース回顧。「まくったから感じがいいのかと言うと、感じはあまり良くない。展開が自分に向き過ぎただけ」と感触と勝因を語った。本人の手応えとは裏腹に上がり11秒3のタイムは上々。前期S1の底力を十分に見せつけた。

 思い出の白星は08年7月函館でのデビュー戦。まくりで押し切り、競輪人生の第一歩を歩み出した。「やっぱりデビュー戦が思い出深い。その開催には渡辺克彦さん(48期引退)、相原邦雄さん(72期引退)など同県の先輩がいましたね」と17年前を懐かしんだ。

 初日は目標不在で自力を発動したが、追い込みのスタイルで戦う決心を固めている。「自分には自力がないので今後は人の後ろでやっていきたい。動くのはこれが最後くらいの気持ちです。S級では赤板で余裕がなかったし、もっと力を付けていきたい」。

 301勝目以降は番手戦で白星を積み重ねていく決意だ。追い込みのテクニックと差し脚を磨きながらA級戦は人気に応えていく。

小野祐一記者

2025年9月1日 21時23分

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