谷内健太が地元記念で連勝 ~奈良競輪場~

3場所連続Vの特進から衝撃のS級デビュー
奈良競輪場で開催されている京都向日町競輪開設75周年記念「平安賞in奈良(G3)」は、9月26日に2日目が行われ、二次予選の8レースでは、近畿勢が上位独占を果たした。今シリーズがS級デビューとなる谷内健太(京都・125期)が、一次予選に続く逃げ切りの連勝で準決に進んだ。
一発勝負の3月のルーキーチャンピオンで9車立ての経験はあるものの、S級デビューがいきなりの地元記念「平安賞」。初めてのグレードレースと昨年5月のデビューからわずか1年ちょっとの谷内にとっては、荷が重いかと思われた。しかしながら、一次予選は突っ張り先行で、高久保雄介、渡辺十夢を振り切って衝撃のS級デビューを飾った。
「(三谷竜生、稲川翔が)自分のレースができるようにって、おっしゃってくださった」との二次予選だが、タイトルホルダーの2人を連れた重みのあるライン。別線には初日特選を制した和田圭もいた。それでも一次予選に続いて、谷内は敢然と突っ張って主導権を渡さない。藤田昌宏との踏み合いで脚力を消耗しながらも、2着の稲川を微差、退けた。
「前を取って突っ張るのは、作戦の1つだった。自分のできる限りをやりました。(三谷が車間を切っているのは)わかっていたんで、あとは自分がどれだけ残れるかでした。力を出し切れて良かったです。まさか(1着に)残ってたんで、自分でもビックリです」
ライン3番手の稲川が2着に伸びて、3連単の車券では買いづらい組み合わせになったが、ラインでの上位独占で3連複は200円の断然の1番人気。ファンの期待の大きさがうかがえた。
「まだまだチャレンジャーなんで。(準決でも)自分のできる最大限をして、結果がついてこなければ力不足だと思う。力を出し切りたい」
さらにステージが上がる準決でも“一走入魂”。大物食いのムードはある。
2025年9月26日 15時47分
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選手詳細データ
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谷内健太 選手京都・125期