根田空史が逃げ切って復活のV ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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S級1班が表彰台を独占(左から根本哲史、根田空史、稲毛健太)
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1年2カ月ぶりに頂点へ
藤井侑吾の連勝は”15”でストップ

 PIST6 2024 ラウンド40は3月3日(日)に最終日が行われた。決勝戦にはS級戦士が4名勝ち上がり、ハイレベルなメンバーが顔をそろえた。実力者たちにより繰り広げられた一戦は、残り2周からのロングスパートを決めた根田空史が完全Vを飾った。2着には追った根本哲史が続き、内を突いた稲毛健太が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から塩崎隼秀-藤井侑吾-稲毛健太-根田空史-根本哲史-鈴木伸之。レースは残り3周でペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半で藤井が進出を開始してインを切る。その動きに乗った根田は残り2週から一気にスパートを開始し、残り1周半で藤井を叩く。根田を追った根本が2番手に収まると、藤井は車を下げて3番手から巻き返すも車が出ずに後退。最後は根田が迫る根本を振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「(PIST6に)復帰してからは優勝できていなかったしうれしい。(決勝戦を振り返って)藤井君より後ろのコースだったし、彼の動きを見ながら走れたのは良かった。藤井君を叩きにいく時は全開で行って、出切ってからは一旦流して残り1周からまた全開で踏んだ。押し切れるかはわからなかったけど、とりあえず必死に踏んだ。(今シリーズを振り返って)ここ最近のPIST6よりレースが終わったあとの疲れが残らなかった。心肺機能も上がった感じがするし、練習の成果が出せたと思う。次は伊東のG3があるし、そこに向けても自信をもって臨めると思う」

 1年ぶりの参戦となったPIST6 2024 ラウンド34ではよもやの準決敗退も、続くPIST6 2024 ラウンド35では準Vと修正を果たした。そして今回は強豪がひしめくなか持ち味の先行策で自身6度目の完全Vを達成。この優勝をきっかけに現行競輪でも根田空史の快進撃が始まりそうだ。

髙野航記者

2024年3月3日 20時19分

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