大器の片鱗を見せた三神遼矢 ~青森競輪場~

上がり11秒3の好タイム
7月28日に青森競輪場でミッドナイトが幕を開けた。今シリーズは5人のルーキーが参戦しており、初日予選の4レースに登場した三神遼矢(福島・127期)は前受けからの突っ張り先行で快勝。本格デビューからの連勝を4に伸ばした。
大物ルーキーが大器の片鱗を垣間見せた。残り2周からの突っ張り先行。赤板で上昇してきた舟元権造を軽く頭突きでけん制して先行態勢に入ると、打鐘過ぎ2センターから巻き返してきた加賀美智史をあっさり合わせた。上がりは11秒3の好タイム。終始余裕を感じさせる逃走劇だった。
「まずはラインが付いてこられるようにしたいと考えていた。頭突きはめちゃくちゃ下手くそでしたね。一回突っ張ってある程度踏んで、流しすぎないように徐々に踏み上げていった。最終ホームをめがけて加賀美さんが仕掛けて来ると思い2センターでペースを上げて。後退したのが見えてペースを落とした。その後はバック線をめがけてペースを上げました」
前回の前橋とは違って、今回は自分の体に合ったサイズの自転車を投入。「感触は凄く悪くて。最後は差されたと思った」と振り返る。「流したり徐々に上げたりするのはナショナルチームの練習ではやっていない。養成所での訓練を思い出しながらやってみた」と、慣れないレーススタイルに挑戦したが、余力たっぷりの走り。前評判通りの力強さを見せつける実戦内容だ。
準決勝へ向けては「初日の指定練習でサドルの高さをいじってだいぶしっくりきたが、まだ修正したい所や、試したい乗り方がある」と三神。さらなる上積みを目指していく。