「S取りから油断しないように」

　青森モーニング競輪が8月9日（土）から開幕する。チャレンジ戦の今シリーズは127期のルーキーが3人参戦。6レースに登場する鈴木小次廊（静岡・127期）は本格デビュー戦を完全優勝して好スタートを切ったが、続く前回松戸は初日予選でまさかの５着。プロの洗礼を浴び、今シリーズからの巻き返しに燃えている。

　鈴木は苦虫をかみつぶしたような顔で前走初日を振り返った。「後ろ攻めになってまくりが決まらなかった。別線に（番手の）仕事もされてしまった」と敗因を分析する。前団を叩けず外に浮いた状態からの加速は鈍く、武田和也にけん制（押し上げで失格）されてまくり不発。地脚タイプで「粘り強いところが持ち味」と話すだけに、主導権を握れない展開で弱点が露呈した格好だった。鈴木は「今やっている戦法（先行）に磨きをかけながら、展開で違う戦法（まくり）になった時に瞬時に判断して動けるようにしたい」と今後の走りを見据えた。

　普段のトレーニングは同期の丸山留依、岩辺陸らと静岡バンクで汗を流しているといい「今回もいい練習ができている」と状態面に不安はない。「今回はS取りから油断しないように。力を出し切れるように頑張りたい」と言葉に力を込めていた。

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  鈴木小次廊 選手静岡・127期