体調を整え準決に挑む五輪拓巳 ~取手競輪場~

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五輪拓巳
自転車経験では劣るが師匠の教えを胸に力を付けていく
今はレースを覚えるためにも多く走る

 取手競輪場では4日からチャレンジ戦によるモーニング競輪が行われている。第1レースでは新人の五輪拓巳(東京・127期)が前受けから先制。
番手の大越啓介に差されはしたが2着で準決勝に進出した。

 五輪は「最後はタレたけど良かった」とホッとした様子。「良かった」と言うのは前回のミッドナイト開催に続いて今回はモーニング開催というところにある。
「ミッドナイト(開催のリズムがあって)の後で前検日は寝れなかった。その割りには確定版に乗れたので。最低限のライン。難しいですねコンディションは。でも今夜はよく眠れそうです」。

 とは言え、高校までバスケットボール、大学からはラクロスをはじめて社会人では事務職からの競輪へ、色々な経験を経てたどり着いた。力は持っているはず。
「適正出身なので自転車はまだ1年。でも持久力はバスケなどに似ていると思います」。師匠の市川健太からは前検日前に、こんなアドバイスをもらっている。
「『脚は経験を積んで。レースの映像も見なさい』などを言われました。レースはタイムトライアルとは違う。レースを覚えるためにも今はバンバン走るつもりです」。

 自転車歴は1年、それでも本デビューでは連続優参。前回の青森準決では7着だったが、養成所2位で卒業記念も制しナショナルチームの一人でもある三神遼矢を相手に積極策。
まだ粗削りかもしれないが、これからの期待の方が大きい。レースを覚えたとき、また楽しみな存在になりそうだ。

木村貴宏記者

2025年8月4日 16時20分

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