中四国勢が分かれた決勝 ~小松島競輪場~

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太田竜馬(写真左)に自力勝負を決断させた小倉竜二
力を認識しているからこそ別線をアドバイス

 小松島競輪場で開催されている開設71周年記念「阿波おどり杯争覇戦(G3)」は、7月3日の3日目に準決が行われ、21年後期最初の記念の決勝メンバーが決まった。3日制G3の優出はあるものの、記念の決勝は初めてとなる佐々木悠葵(115期・群馬)には、和田圭(宮城・92期)が付く東日本ラインがすんなりできあがった。地元3人に加えて、町田太我(広島・117期)、池田憲昭(香川・90期)まで大挙5人が勝ち上がった中四国勢の並びが、V戦線の行方を大きく左右するだけに注目された。
 並びは以下の通りとなった。
 ⑨太田竜馬-⑦小川真太郎-①小倉竜二
 ②佐々木 悠葵-⑤和田圭
 ④町田太我-⑧池田憲昭
 ③山田庸平と⑥中井太祐はそれぞれ単騎となった。

 池田がシンガリの5番手を固めて、1つにまとまる並びもなかったわけではないが、小倉竜二(徳島・77期)の“鶴の一声”で地元トリオと町田、池田の別線が決まった。
 「池田もそういう(5番手を固める)年齢でもない。(太田竜馬は)町田に自力で力勝負で勝っていかないと。これから(他地区とのビッグ戦線で)上位では戦っていけない」と、若きエース太田の成長を促す意味も含めた別線であることを強調。町田との別線が決まると、「2段駆けじゃなくて、自力で獲れ。自力で狙いにいけ」と、太田にハッパをかけた。

竹内祥郎記者

2021年7月3日 19時55分

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