稲垣裕之がまくって大会連覇を達成 ~富山競輪場~

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優勝トロフィーを手にバンク内でガッツポーズ
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鋭く詰め寄る三谷選手を3/4車輪振り切った稲垣選手
父親の生まれた地で2年連続頂点に

 7月23日(金)から富山競輪場を舞台に行われている開設70周年記念『瑞峰立山賞争奪戦』は稲垣裕之(86期・京都)がもつれる前団をまくって優勝。昨年の富山記念以来、通算8回目のG3制覇を達成した。

 レースは号砲と共に竹内雄作が飛び出して人気を背負った中部勢が正攻法に構える。後ろ攻めとなった堀内俊介が青板周回バックで叩きに出たが藤井侑吾が突っ張って出させない。苦しくなった堀内が竹内雄作の外で併走に。藤井がペースを上げる前に打鐘過ぎ4コーナーから一気に巻き返しを狙った稲垣裕之が前団をのみ込み、鋭く迫る三谷将太を振り切った。
 「もちろんそれ(前年度覇者として自覚を持って)もありますけど、若い選手に気持ちで負けないように。(去年は番手回りからの優勝であったが)正直、どの位置でも勝てるのは気持ちいいですし、自信になりますね。誰かしら、自分も含めて竹内君の邪魔をする形になるかなって。そうじゃないと竹内君の勝つ確率がかなり高くなってしまうので。自分も含めて考えていたと思います。将太も内を締めていたみたいですし、二人の力を合わせたレースができたと思います。声援が凄かったですね。(稲垣家の)本家が富山なので親戚とかもいますし。(オールスターまでは)まだ時間がありますし、もう一回気持ちをリセットしてまた土台作りから始めたい」
 
 稲垣を追走した三谷将太はゴール前で踏み込むも2着まで。
「稲垣さんがめっちゃ強かったですね。たぶんあと半周行っても抜けなかったと思う。竹内君が内だったのでもっとぶん回すかなって思ったんですけどね。流せば外が有利になるので。稲垣さんはさすがっすね。自分は阿部君や柿澤君とか脚がある選手がいたので自分は割られないように内を気にしていました」

 初日から快進撃を続けてきた藤井侑吾は援軍を失いながらも懸命に踏み直して3着に入線。
 「初めての記念で初めての決勝だったのでちょっと緊張しましたね。流してしまって竹内さんに迷惑をかけてしまった。その辺がダメでしたね。突っ張ったらそういう感じ(外併走)になるかなって思ったんですけど…。反省ですね。もっとS級戦を走って経験していきたいです」

 

細川和輝記者

2021年7月26日 17時19分

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