前年度大会覇者の脇本雄太が白星スタート ~向日町競輪場~

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レース後に検車場で談笑する脇本選手と成田選手
名マーカーの成田和也が呼吸を合わせて1番人気に応えた

 9月24日(土)に幕を開けた開設72周年記念『平安賞』の初日特選は71周年の大会覇者でもある脇本雄太(福井・94期)が後方から豪快なまくりで一蹴。上がりタイム10秒8という抜群のスピードで前団をのみ込み番手の成田和也とワンツーフィニッシュ。二車単180円という圧倒的な一番人気に応えた。

 「本来なら初日特選っていうのもありましたし、強気なレースをしないといけないんですけど。なかなか体が動いてくれなかった。先行も考えてたのに、ジャンのところで行けなくてまくりに構えてしまった。悔しいというか情けない」。4車ラインを形成しながらも、先行できずまくりに構えたことを反省する脇本雄太ではあるが、「正直なところ共同通信社杯よりも感じが悪い。原因がわからないので、しっかりと見つめ直したい。何か対策は考えないといけないと思いますけど、今の状態で1着を取りに行くレースをするしかない」と2日目以降も全力で結果を求めてペダルを踏み込む。

 脇本雄太の仕掛けにピタリと続いた成田和也もさすがの一言。強烈な踏み出しにも余裕を持って付け切り、最終2センターでは一瞬、車を外に持ち出しそうな雰囲気で付け切った。
 「(脇本の後ろは)自分としては光栄なこと。一番強い選手ですし、他地区っていうこともあって、しっかりと集中してました。決勝じゃないけど、それくらいの気持ちでした。前がどうなっているかはわからなかった。あとは(脇本が)いつ踏み出すんだろうなって。前がゴチャついてて良かったですね。(脇本は)スピードの上がり方がきれいで高い。自分も余裕があると思ってたんですけど、踏もうと思ったら、踏みしろがなかったですね。最後の2センターは余裕があったんですけど、脇本君は回していた感じでしたね。最後も踏み直しがしっかりしていて抜ける感じはしなかったですね」。
 

  

細川和輝記者

2022年9月24日 19時34分

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