坂井洋が『玉藻杯争覇戦』の初日特選を制す ~高松競輪場~

photo-54308
初日特選を制した勢いそのままに2日目以降に臨む
手応えをつかみ反省点を整理して二次予選に挑む

 12月3日(土)に幕を開けた高松競輪開設72周年記念『玉藻杯争覇戦』の初日特選12レースは同県の眞杉匠をリードした坂井洋(115期・栃木)が直線で抜け出して白星奪取。最終ホーム手前で落車のアクシデントもあったが、冷静に対応して好スタートを切った。
 号砲と共に稲川翔と吉澤純平が勢いよく飛び出したが、内枠の稲川が制して大阪勢が正攻法に構える。後ろ攻めとなった眞杉匠は残り2周の赤板では動かず、打鐘手前2コーナーの下りを使って一気にスパート。稲川が3番手の位置に飛びつき吉澤を捌いて3番手の位置を奪う。稲川の後輪とハウスした吉澤がバランスを崩して南修二と接触して2名が落車するアクシデント。後ろの状況を把握した眞杉は出切ってから流していたが最終2コーナーから再び踏み込み主導権。番手を回っていた坂井が真後ろに入った稲川をけん制しながら鋭く抜け出した。
 
 「(周回中に自分たちが)後ろならあの展開だなと。(打鐘の)3コーナーで(吉澤純平が)からまれたのがわかった。落ち着いて車間を空けていた。ただ、後ろがイナショウさん(稲川)っていうのはわかったんですけど、その後ろがわからなかった。南(修二)さんだった場合に内に来るんじゃないかと。タテに踏むしかなかった。そこの加減が難しかったですね。平原(康多)さんだったら、絶対に(眞杉匠と)ワンツーですし、自分のせいで眞杉が残れなかった。そこは反省点です。脚は自力を出してないんで、わからないけど。朝から疲労が多少、残っているっていうのがあった。眞杉のカマシに余裕をもって付けたんで悪くない。(2日目の二次予選はラインの先頭だけど)自力の方が経験も多いんで、(初日が番手で2日目自力でも)僕は大丈夫です」。

 二次予選は本業の自力戦で別線を迎え撃つ構えで、番手はS班の宿口陽一(91期・埼玉)。四日市記念の二次予選でもワンツーを決めている関東コンビが別線の包囲網を突破する。

細川和輝記者

2022年12月3日 19時02分

開催情報

ページトップへ