守澤太志がゴールデンレーサー賞を制す ~平塚競輪場~

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ゴールデンレーサー賞を制して弾みをつけた
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新山を援護しながら外を迫る吉田を張って1/2車身差でゴール
体と自転車の一体感を高めて確かな手応え

 5月5日(金)に平塚競輪場で行われた第77回日本選手権競輪のシリーズ4日目のメインレース『ゴールデンレーサー賞』は新山響平をリードした守澤太志(秋田・96期)が直線で鋭く追い込み連勝で準決勝に弾みをつけた。 
 
 新山響平は初日同様に正攻法からの組み立てに。後ろ攻めから上昇してきた清水裕友に赤板過ぎに押さえられてしまうと、今度は地元の郡司浩平に追い上げられ、吉田拓矢には内から掬われる形となって後方に置かれる苦しい展開に。3コーナーを登りながらカマシ気味に巻き返すと、意地の抵抗に出る清水裕友と激しいもがき合いに。最終2コーナーで合わされかけたが、諦めることなく最終バック手前から再加速。判断に迷いながらも番手でしっかりと続いていた守澤太志が後方からまくってきた吉田拓矢を張りながら直線で抜け出した。
 
 「(新山は)本当に強かったですし、いままでだったら(最終)2コーナーでダメだっただろうと。そこからさらに加速していった。(新山がダメだと判断してしまって)本当に申し訳ない。力がついてレベルアップしている。突っ張り先行できなくても、しっかりと対応してくれた。自分は(1走目の)特選よりも、だいぶ調子が上がっている。万全の状態に近づいた。(1走目のあとに)体もセッティングもずっと調整して、今日(4日目)の感触はとても良かった」
 
 守澤太志が驚くほど仕上がっている印象の新山響平ではあるが、理想を追い求めているがゆえに自己ジャッジは厳しい。
 
 「突っ張ろうと思ってたんですけど、清水(裕友)がうまいイン切りだった。そのあとは焦って変なところで行ったので、出が悪かった。仕掛けるタイミングも悪いし、出脚も悪い。いつものパターンなら行けない感じがした。感触としては良くない。体がマッチしてないというか、あの展開の時の踏み方ができてない」
 
 守澤太志は準決勝の11レースで相性良い渡邉一成を目標に決勝進出を目指す。新山響平は9レースで援護手厚い佐藤慎太郎と別線攻略へ集中力を研ぎ澄ます。

細川和輝記者

2023年5月5日 19時50分

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