昇班組の比佐宝太が逃げ切りで決勝に進出 ~青森競輪場~

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邊見光輝(左)と比佐宝太(右)が好連係を誓う
同じ高校の一つ後輩の前で自力を決意

 7月3日(月)に青森競輪場で行われたF1ナイターシリーズの2日目3レースに登場した比佐宝太(121期・福島)が圧巻の逃走劇を披露。同県の先輩のアドバイスが見事に嵌り、強敵を打ち破り決勝への切符をつかみ取った。

 レースはスタートでけん制が入り、格上の花田将司が前を取らされる形に。中団に構えた比佐宝太は後ろ攻めから押さえて先行態勢に入った石田拓真を一気のカマシで叩いて主導権取り。番手を回った十文字菊雄の援護もあったが、3番手で態勢を整えて追い込んできた石田をタイヤ差で振り切ってみせた。
 
 「初手は中団からって考えていて、切って切ってで行ければって思ったんですけど、石田君が戻ってきたので。内も空いていてどうしようか迷ったんですけど、行ってくれるだろうなって。人任せにはなってしまったんですけど。飯野さんにアドバイスをもらって重心を意識して乗ったら力まずに走れました」

 決勝戦は同県でもあり、同じ学校法人石川高校の1つ後輩にあたる邊見光輝との連係になったが強い気持ちで前回りを志願した。
 
 「邊見(光輝)は同じ高校の一つ後輩。自分も自力で戦いたいし、邊見も自力で戦いたいタイプなんですけど。やっぱり昇班初戦ですし、自分が前で戦いたいんで。レインボーカップも誰にも付けずに単騎で戦ったので」
 
 自力戦にこだわる比佐がラインの厚みを生かして攻め切れば、番手を任された邊見光輝に優勝のチャンスが巡りそう。
 
 「人の後ろを回るのは初めてです。比佐さんが前でっていうので自分は番手でできることを。初めての番手戦なので緊張しますけど頑張りたい」
 
 北日本ラインの3番手は地元の栗林巧が固めている。先輩の頑張りは無駄にできず、地元Vを狙っている栗林巧と抜け出してゴール前勝負を演じるか。
   

細川和輝記者

2023年7月3日 21時36分

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