犬伏湧也が大舞台で節目の100勝を達成 ~函館競輪場~

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節目達成の勢いそのままに決勝進出を目指す
スピード感あふれる仕掛けで別線の包囲網を突破

 7月15日(土)に函館競輪場で行われた第19回サマーナイトフェスティバル初日の予選11レースに登場した犬伏湧也(119期・徳島)が7番手から自慢のスピードを生かした仕掛けで前団をのみ込み節目の100勝を達成した。
 初手で前中団に構えた犬伏湧也は別線の動きを見ながら冷静に7番手まで車を下げる。師匠を背負う青野将大が果敢に攻めたが、最終ホームから車を外に持ち出した犬伏湧也が前団に襲い掛かる。最終1コーナーで小原太樹に大きく張られて外々に流れてしまったが、態勢を立て直すと力ずくで踏み込み再加速。最終2コーナーから内を掬ってインまくりに出た稲毛健太が抵抗してきたが、直線に入ってからも力強く踏み直して1/4車輪差で振り切った。
 
 「やっとですね。本当は小松島記念で決めたかったんですけどできなかったんで。でもこういう大きな舞台で達成できたのは嬉しいですね。ラインには迷惑をかけてしまったんですけど、スピード自体は悪くなかったです」
 
 大垣記念の決勝での失敗が頭をよぎりながらも全力で踏み込んだ。
 「あの時の失敗があったんで。1コーナーはヤバいと思ったんですけど。スリップもしたんで。でももう一回踏み込んでいけたんで。小松島記念の準決で松浦(悠士)さんをつけて全開で行ったのが、今回にもつながっていますね。焦らずに詰まった所で行けましたし、間合いというかタイミングの取り方だったりは良かったと思うんで」
 
 サマーナイトフェスティバルは初めてビッグの決勝を経験した思い入れのある大会。準決勝はグランプリ王者の脇本雄太を筆頭に強敵が揃ったが、2年連続で決勝の舞台を目指して持てる力を振り絞る。
 「去年も決勝に行けたんで、今年も行けるように。6日制は体的にしんどいですけど、今回は3日制なんで。自分の力を全て出し切って頑張ります」

 まだまだ組み立ては粗削りではあるが、パワーとスピードはすでに輪界トップクラス。積極タイプが多く激しい仕掛け合いになりそうだが、スピードを生かした仕掛けで決勝への切符をつかみとる。

細川和輝記者

2023年7月15日 22時12分

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