「トレーニングをしてきた成果は出ていると思います」

　6月12日（木）に四日市競輪場で大阪・関西万博協賛『ベイサイドナイトドリーム』GIIIの初日が開催された。メインレースでは片岡迪之（岡山・93期）が後方から大外を一気にまくり切って初日特選を制した。

　片岡は前中団からスタート。後方から林大悟が赤板で切ってすかさず原田研太朗が巻き返すと、林も踏み上げて打鐘前で踏み合うも、それでも原田が出切って打鐘を過ぎる。6番手から纐纈洸翔が始動すると、追い上げる形となり林と4番手で併走して最終ホームを通過する。纐纈が2コーナーからまくり上げると、車を後方まで下げていた片岡もまくる。片岡は大外を踏まされるも先にまくった纐纈をゴール前で捕らえ切った。

　「スタートであの位置（3番手）が取れたのは想定外でした。前々にとは思ってましたけど。モガき合いになってペースが上がっていたんで、そこに参加するのはやめようと」とレース状況を的確に判断した。
　「纐纈君がまくるペースだったし、自分は追わずに、脚をためていました。纐纈君の仕掛けに乗って行こうと思ったけど、ホームで降りる感じだったんで、自分で踏み出しました」と展開に応じて柔軟に思考を切り替えて仕掛けた。
　「レース勘は不安だったけど、一走したので大丈夫だと思う。トレーニングをしてきた成果は出ていると思います」と前回の地元玉野戦から中21日と長い期間が空いて不安があった様子だが、その不安を払拭する力強いまくりをみせた。
　自身が口にしたように練習の成果をレースで発揮できているだけに、二次予選からも強さを誇示してくれそうだ。

　明日13日（金）の片岡は7レースに登場。四国の若手・小川丈太に前を託してのレースとなる。発走予定時刻は18時12分となっております。

• 選手詳細データ

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  片岡迪之 選手岡山・93期