神戸暖稀羽が涙の初勝利 ~四日市競輪~

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神戸暖稀羽
ダッシュを生かした自力でアピール
ダッシュ力はピカイチ

 5月5日(金)に『ルーキーシリーズ2023』の第二戦目が四日市競輪場を舞台に開幕。ガールズ6レースは、神戸暖稀羽(北海道・124期)が鮮やかなまくりを放って快勝した。

 レースは、高本美穂が逃げる展開。宇野紅音が最終1コーナーから仕掛けると、追った神戸は2コーナーから併走の上をまくる。持ち味のダッシュを生かして前団をまくり切ると、しっかりと押し切って初戦を飾った。レース後、報道陣に囲まれると「緊張がヤバくて、脚見せで名前を呼んでもらった時からもう泣きそうで…」と、緊張の糸が切れたのか大粒の涙が目からこぼれた。
 「本当に緊張しました。ジャンの音が何も聞こえないくらい。前々にいないと、後々困ると思ったんで、スタートは3番手以内を絶対取りたかった。ゴール前の向かい風が強かったんで、(最終)バックを取るつもりで仕掛けました。(併走の外をまくるのは)きつくなかったです。とにかく前に出てないとと思って踏みました」

 北海道所属の神戸はホワイトガールズプロジェクト出身。高校時代は並行して自転車競技部にも所属し、短距離競技で活躍した。そこで培ったダッシュ力は一級品。155cmと小柄な体格ながらも、目指すのは「かっこいい自力」だ。
 「絶対に自力を出して勝つ選手がかっこいいと思っています。ダッシュは持ち味だけど、先輩方に比べたらまだまだ足りない。ルーキーシリーズだからできたレースだと思うし、本デビューしても自力を出していきたいです」

 師匠の中里福太郎が「元気過ぎて心配」と話すほど天真爛漫な19歳。ガールズファンの心を鷲づかみにする日も、そう遠くないだろう。

熊谷洋祐記者

2023年5月6日 00時30分

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